2019年8月22日木曜日

ふたたび県市長会が「現物給付化」を知事に要望


 昨日、宮崎県市長会(会長・戸敷正宮崎市長)は、重度障害者医療費助成制度の現物給付化を河野俊嗣知事に要望しました。(写真は宮崎日日新聞の報道・写真をクリックすると大きくなります)
 これは1月の要望に続いて知事に要望したものです。私たちの要求を後押ししていただき、本当に心強いです。
 とくに宮崎市は7月、未就学までだった子どもの医療費助成の対象を来年4月から中学校卒業までに拡大しました。宮崎市の子ども医療費徐栄制度は、通院・入院ともに現物給付のため、これにともない、重度心身障害者医療費の助成制度も、中学校卒業まで、通院は現物給付に改正されます。ひとり親家庭等医療費助成制度も同様です。
 しかしいぜん、重度障害者医療費助成制度の通院立て替え払いが、障害者や家族に重くのしかかっています。一刻も早い現物給付化が求められます。

2019年8月11日日曜日

第3回総会・画期的な2大要求の前進

障害者の生活と権利を守る宮崎連絡協議会は10日、宮崎県福祉総合センターで第3回総会をひらき、40人が参加しました。
 川越賢二会長(写真)はあいさつで、昨年の第2回総会から1年、「重度障害者医療費助成の現物給付化」「65歳障害者の障害福祉サービスの継続」という2つの障害者・家族の切実な願いについて、大きな前進を勝ち取り、今日を迎えました。これは全国と宮崎の障害者運動にとって画期的なものであったといえます」と述べました。
来賓として、宮崎県難病団体連絡協議会の平山真喜男ALS協会宮崎支部長(写真)、全国障害者問題研究会宮崎支部・河野美穂子支部長、きょうされん加盟の宮崎の事業所であるポノポノの長谷川貴士施設長があいさつされました。
 討論では、自治体における障害者雇用偽装(水増し)問題が大きな政治問題になっており、徹底した原因究明・再発防止、被害者救済を強めるべき」「日常生活用具の紙おむつについて要件緩和お願いしたい」「重度障害者医療費助成制度の現物給付化の活動に励まされた。子ども医療費助成拡充運動でも力をあわせましょう」などの発言がありました。

 参加者からは「参加者が多くて運動の成果が広がってきているんだなと感銘を受けました」「発足2年目とは思えないほどのたくさんの成果、行動力、実行力に頭が下がります」「会員のみなさんの運動などのとりくみに感動し、刺激になりました」などの感想が寄せられました。
 選出された新役員は次のとおり。会長・川越賢二(再)、副会長・甲斐裕好(再)、事務局長・横山祐子(新)、事務局次長・馬場洋光(新)、幹事・海老原次子(新)、濱砂ゆきみ(新)、村尻健一(再)、川越亜子(再)

2019年8月10日土曜日

学習会「介護保険と障害福祉サービス」

 
障全協みやざきは10日、宮崎県福祉総合センターで、「介護保険と障害福祉サービスを考える学習会」をひらき、県下各地から40人が参加しました。
 講師はこの問題のスペシャリストである雨田信幸・きょうされん大阪支部事務局長。
 雨田さんは、まず高齢障害者にたいする「介護保険優先原則とは何か」を説明。このなかで、2010年1月の自立支援訴訟団と政府との基本合意のひとつである「介護保険優先原則は廃止」を政府がいまだ実行していないことを示しました。
 その一方、脳性まひで重度の身体障害がある岡山市在住の浅田達雄さん(70)の、介護保険の申請がないからとして65歳の誕生日で障害福祉サービスを打ち切ったのは違憲・違法だと訴えていた裁判の全面勝訴の経過と判決内容を詳細に説明しました。
 雨田さんは、①障害者総合支援法は高齢期を迎えた障害者に充分対応できない、②介護保険制度は高齢者の実態に充分対応できないの2点を指摘しました。
 最後に雨田さんは、浅田裁判の画期的判決という新たな状況をふまえ、①介護保険関係者と障害当事者・関係者との連携、②自治体にたいする運動、③当事者を孤立させず支えるとりくみ、④国にたいして介護保険優先原則の撤廃を求める高齢障害者の介護保険優先の改善にむけた4つの具体的な行動を提起し、運動を呼びかけました。
 障全協みやざきの馬場洋光事務局長は、宮崎市在住の菊永基次さん(65)が、65歳の誕生日を前にした3月に介護保険認定申請をせず、現在利用している障害福祉サービスの継続・更新を求めたことに対し、宮崎市は、それを認めた経験を報告。「障全協みやざきに気軽に相談していただき、解決していきましょう」と呼びかけました。
 「わが施設にも高齢障害者がいるので、考えていきます」「65歳問題を知らせていきことが大事だと感じました」「障害者福祉だけがよくすることはないとの雨田さんの言葉に連帯の大切さを感じた」「社保協キャラバンで自治体の懇談を強めたい」「議会でもとりあげていきたい」などの感想が寄せられました。