2017年5月25日木曜日

実りあった初の宮崎市との懇談

25日準備会は、障害者やその家族から寄せられた諸要求実現で、宮崎市当局と初めて懇談をおこないました。
 準備会からは川越賢二会長以下6人、市当局は、障がい福祉課、介護保険課、社会福祉課、企画政策課などから代表が出席しました。

障害者の路線バス利用について宮崎交通に改善を申し入れること
◆障害者対応バスの予約改善
 まずノンステップバスなど障害者対応の路線バス予約を一括して取り扱う「障害者対応バス予約センター」(仮称)を設置を要望。現状は、バス停所有の営業所ごとに予約をしなければならず、手間と労力がかかると指摘しました。また車椅子の障害者がノンステップバスを予約し、当日バスを待っていたが、実際は段差が大きいバスが来たことや来たとしてもスロープの着脱の仕方がわからなかった運転手がいたことを紹介。運転手への教育の徹底と同時に「ノンステップバスを抜本的に増車し、予約なしに障害者がバス利用できるようにしていただきたい」と要望しました。
◆視覚障害者のバス利用について
 次いで、視覚障害者が路線バスを使って外出をしたとき、バス停での「○○経由○○行きです」という運転手さんのアナウンスは、きわめて聞き取りにくく、聴覚がたよりの視覚障害者には、きわめて不便であると指摘。運転手への教育の徹底を要望しました。
 市の担当者は、要望を宮崎交通や障害者のバス利用の改善を審議する「宮崎市自立支援協議会」に伝えることを約束しました。

障害者が介護保険になっても安心した生活ができるようにすること
◆65歳介護保険優先について
 介護保険の問題ではまず、65歳を迎えた障害者が障害福祉サービスから介護保険に移り、介護保険サービスの支給量・内容では十分なサービスが受けられない場合は、介護給付費を支給することや障害福祉サービスで補うなど、サービス低下がおこらないように適切な運用をおこなうことを要望。実際に移動支援サービス支給量が10時間に減らされ、自宅に閉じこもりきりになり、メンタルが病んだ障害者もいる例もあげ、改善を訴えました。
 市の担当者は、65歳になっても必要性があれば上限30時間の移動支援の支給量が確保できることを示しました。
◆視覚障害者の更新時に署名強要をやめさせるよう要求
 また、ある宮崎市内の視覚障害者の利用者が介護保険の更新の手続きの書面に担当者から「自筆の署名が必要」とせまられ、「視覚障害があるので署名できない。代筆をお願いしたい」と言っているにもかかわらず、担当者が「代筆は認められない」と言い、担当者が利用者の手を添えて、無理やり署名させた事例を紹介。これは人権問題であり、改善を要望しました。
 市の担当者は、「今後そのようなことがないように、地域包括センターに指導を徹底したい」と述べました。

生活保護受給の障害者の自動車保有を認めること
 就職先が見つからず、生活が困窮し、生活保護を受給している宮崎市の発達障害の男性が、一刻も早く就労し、自立した生活をめざしているが、市からは「自動車保有は認められない」と通告されていることを指摘。「自動車保有がなければ、この地方の宮崎では就労もできないし、通勤もできない。自立した生活を促すのであれば、自動車保有を認めるべきではないか」と要望しました。
 市の担当者は、就職活動中は、一定の期間に限り自動車保有を認めることもあると紹介。男性の実情をよく聞き、対応したいと述べました。

 参加者は、「市から直接見解が聞けてよかった」「今度は宮崎交通に直接要望したい」「市の回答がちゃんと実行されるように今後も運動強めたい」などの感想が寄せられました。

2017年5月13日土曜日

7月8日に結成総会

いよいよ「障全協みやざき」結成総会の日程が決まりました。本部の中内会長にも記念講演をしていただきます。
すべての障害者・家族、関係者の方々に心から参加を呼びかけます。
チラシPDF