2017年7月28日金曜日

路線バスの利便性向上で宮崎交通と懇談

車椅子対応バスの予約窓口一本化の検討を約束
 28日、障全協みやざきは、障害者のバス利用改善について、宮崎交通と懇談しました。
このなかで宮交側は、営業所ごとにしなければならなかった車いす対応バスの予約を一本化することの検討を約束しました。
 現在、車いすの障害者が宮崎交通の路線バスを利用するには、乗車する停留所の時間にノンステップバスなどの障害者対応バスを予約しなければなりません。しかもその運行路線が複数にまたがる場合には、その営業所ごとに予約をするシステムになっています。
 懇談で宮崎交通の川端史敏取締役は、「運行する路線がたくさんあるので、営業所ごとの予約が間違いがおこらない」と現行の予約システムへの理解を求めました。
 障全協みやざきの川越賢二会長は、「障害者は電話をかけるにもたいへんな労力がいる。乗車したい停留所が属する営業所がわからず、電話をたらいまわしにされることもある」との障害者のリアルな声をしめし、予約システムの改善を要望しました。
 川端取締役は、川越会長の発言に理解を示し、車いす対応バスの一括予約の一本化の検討を約束しました。

視覚障害者が安心してバス利用できるように要望
 さらに障全協側は、視覚障害者が安心してバス利用できるように、運転手のアナウンスの発音の改善を要望。
 懇談に参加した宮崎市の上本野國義さんは、視覚障害者は聴覚が頼りだが、運転手の発音が聞き取れず、行き先の違うバスに乗ってしまったことや、行き先もアナウンスせず、バスに乗り過ごしてしまったことを告発。上本野さんは紙に行き先を書いて運転手に見せ、バスに乗車することもあることを紹介しました。
 川端取締役は、はっきりと肉声で行き先をアナウンスするように指導しているが、さらに指導を強めて、視覚障害者が安心してバス乗車できるようにしていきたいと述べました。

車いすで乗車できる高速バスの運行を
 また障全協側は、福岡行をはじめ、車いすで乗車できる高速バスの運行を要望。JRで福岡往復すると3万円かかる事例も紹介し、コンサートやショッピングなど、車いすの障害者がもっと安価で気軽に、福岡までの移動ができるよう切望しました。
 川端取締役は、リフトバスなど車いすごと乗車できるバス購入は高価であり、西鉄バスや九州産交など、ともに高速バスを運行する会社に、要望は伝えていきたいと述べました。

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